スカイダイビング中に航空機の翼当たり死亡、パイロットが過失致死罪で有罪 仏

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スカイダイビング中に航空機の翼が当たりダイバーが死亡する事故が起きた仏南西部の町/AKSARAN/Gamma-Rapho/Getty Images

スカイダイビング中に航空機の翼が当たりダイバーが死亡する事故が起きた仏南西部の町/AKSARAN/Gamma-Rapho/Getty Images

パリ(CNN) 64歳のフランス人パイロットが、自ら操縦する飛行機の翼でスカイダイビング中のダイバー1人を死亡させたとする過失致死罪に問われ、執行猶予付き禁錮1年の判決を言い渡された。仏南部の刑事裁判所が25日までに、CNNに確認した。

仏航空事故調査局が2020年に公表した調査報告書によれば、ダイバーの死亡は18年7月、仏南西部トゥールーズ近郊で発生した。

当時被告が操縦していたスイス製の航空機には、スカイダイバー10人とコーチ1人が搭乗。このうちウイングスーツを身に着けた40歳の男性が最初に機体を飛び出してから数秒後、同機の左の翼が男性に衝突したと報告書は伝える。男性は衝撃で死亡したという。

被告は機体を左に旋回させて男性の下降ルートから外れたと考えていたが、その数秒後に重い衝撃を感じ、男性に機体をぶつけたことを悟った。

報告書によると、2人目のスカイダイバーが身に着けていたカメラで、衝突の一部始終が撮影されていた。

衝突には複数の要因が絡んでいた可能性がある。具体的には機内でスカイダイバーと被告による打ち合わせが行われていなかったこと、機体が急降下したことだ。操縦時、被告はスカイダイバーらを視認していなかった。

報告書によれば、当時58歳だった被告はこの日、単独での飛行を禁じていた診断書に違反し、一人で機体を操縦していたという。裁判所は被告に1年間の飛行禁止も言い渡した。

山岳の安全確保に取り組む国の監視団体の報告によると、15年から20年にかけて、フランスではウイングスーツを使用したスカイダイビング中の事故で13人が死亡している。

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