仏大統領、パレスチナ指導者と会談 ガザ住民の苦難「正当化できない」

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(CNN) フランスのマクロン大統領は24日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区ラマラで、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談し、同自治区ガザ地区の住民が被っている苦難について「正当化できるものは何もない」との認識を示した。パレスチナ人への支持を表明した形だが、イスラム組織ハマスは「パレスチナ人の代表ではない」と強調した。

アッバス氏と並んで立ったマクロン氏は、「いかなる民間人の命も平等であり、国籍による違いはない。パレスチナ人の命はフランス人の命と同等の価値があり、フランス人の命はイスラエル人の命と等価である」と述べた。

その上で、テロの暴力を正当化できるものは何もないとし、7日に起きたイスラエルに対するハマスの奇襲攻撃を非難した。また「2国家解決」と和平が必要だとするフランスの立場を改めて確認した。

アッバス氏は「イスラエルの侵略」を止めるための停戦を要求。マクロン氏に対し、政治的解決に向けた取り組みを強く求めた。

マクロン氏は同日のこれより前、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、全面的な結束を表明。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対抗する国際的な有志連合の活動をハマスとの戦いにも拡大できると提案した。ただそれに関する詳細な説明はなかった。

仏大統領府の情報筋によると、この提案は有志連合が持つ複数の側面について、ハマスとの戦闘で再現可能かどうかを検討するものだった可能性がある。具体的には情報の共有や、対テロ戦への資金提供などだという。

仏大統領府の当局者は24日、今後イスラエルが地域の提携国に対し、自軍とガザ地区における政治的計画に関してより詳細な内容を提示しなくてはならなくなるだろうと述べた。そうすることでハマスとの戦いを巡って、一段と広範な協力を引き出せると指摘した。

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