スロバキア、 ロシア寄り政権誕生の可能性 30日に総選挙

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党の選挙集会で演説するフィツォ元首相=12日、スロバキア・ニトラ/Martin Divisek/EPA-EFE/Shutterstock

党の選挙集会で演説するフィツォ元首相=12日、スロバキア・ニトラ/Martin Divisek/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) 30日に総選挙を控えているスロバキアで、ロシア寄りのフィツォ元首相が率いる野党が世論調査でリードしている。新首相が決まればこの4年で5人目となるが、西側諸国は警戒感をもって選挙の行方を注視している。

昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、スロバキアはウクライナにとって最も強固な同盟国の一つとなっている。両国は国境を接しており、スロバキアは真っ先にウクライナに防空システムを送った。また、同国から何万人もの避難者を受け入れた。

だが、フィツォ氏が政権の座に就けばそれは変わるかもしれない。同氏は公然とロシアに同調している。同国のプーチン大統領がウクライナでの残忍な戦争を正当化するのに使っている偽りの主張を繰り返し、プーチン氏を挑発して侵攻させたとして「ウクライナのナチとファシスト」を非難している。

フィツォ氏はスロバキア政府にウクライナへの武器供給をやめるよう求めており、自身が首相になれば「武器は送らない」と明言。また、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟にも反対している。

政治アナリストでスロバキアのシンクタンク、公共問題研究所の所長、グリゴリジ・メセズニコフ氏は、多くのロシア寄りの人と同じく、フィツォ氏は自身のロシア支持を「平和」に向けた取り組みと位置付けていると指摘した。

メセズニコフ氏は「フィツォ氏とその仲間は、戦争を長引かせるため、ウクライナに武器を送るべきではないと主張している。紛争をすぐに終わらせないのなら、ウクライナに武器を送るのをやめれば平和が訪れるとも言っている。突き詰めると、彼らは平和推進派ではなく、親ロシア派だ」とCNNに語った。

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