ロシア、モルドバの状況を注視

（ＣＮＮ） ロシアのペスコフ大統領報道官は２７日、ロシア政府はモルドバのトランスニストリア地域の状況を懸念しており、動向を注視していると述べた。トランスニストリアにはロシア軍が駐留している。

ペスコフ氏は記者団に対し、「トランスニストリアの状況は細心の注意の対象であり、懸念の原因だ」と述べた。

ペスコフ氏は、同地の状況について「外部から挑発された」と述べ、ウクライナ政府と欧州諸国からの「挑発」の可能性を警告した。

モルドバでは緊張が高まっている。モルドバのサンドゥ大統領は、政治的に不安定な状況のなかでロシアが「工作員」を利用して不安をあおっていると非難。ウクライナのゼレンスキー大統領も同様の警告を発している。

ロシアに対してはモルドバでクーデターを起こすための準備を進めていると非難する声が出ている。

ロシアのプーチン大統領はウクライナ政府がモルドバの親ロシア派勢力が実効支配する地域に対して攻撃を行うことを計画していると根拠のない批判を繰り返している。こうした発言について、クリミア半島を併合したときと同様の口実をでっちあげているとの懸念が出ている。