プーチン氏がイラン訪問、ウクライナ侵攻後初めて旧ソ連圏外に

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イラン首都テヘランの空港で専用機から降りるロシアのプーチン大統領=19日/Contributor/Getty Images

イラン首都テヘランの空港で専用機から降りるロシアのプーチン大統領=19日/Contributor/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は19日、イランに到着した。ウクライナ侵攻でロシアと欧米の関係が実質的に断たれて以降、プーチン氏が旧ソ連圏外に外遊するのは初めて。

プーチン氏は首都テヘランでイランのライシ大統領やトルコのエルドアン大統領と会談。国営イラン通信(IRNA)によると、イランの最高指導者であるハメネイ師とも会談した。

プーチン氏はライシ氏との協議で「歓迎を受けるイランの地に立つことができ非常にうれしい。我々は貿易の伸びという点で過去最高の数値を誇れる」と述べ、「我々は国際安全保障問題での協力を強化しており、シリア紛争の解決に多大な貢献をしている」との認識を示した。

ライシ氏も安全保障協力に注力する姿勢を歓迎。両国のテロとの戦いにより「地域に安全をもたらしていると思う」とした。

ロシア軍がウクライナ東部ルハンスク州を制圧した後、プーチン氏はウクライナ東部での地上攻勢をさらに強める構え。こうした中、欧米当局者の間ではロシアとイランの関係に警戒感が高まっている。

このほど機密解除された米国の情報によると、イランはロシアにウクライナ戦争で使用するドローン数百機(兵器搭載可能なものを含む)を供与する見通しで、イランは早ければ7月下旬にもロシア軍の運用訓練を開始する準備を進めているという。複数のホワイトハウス当局者が明らかにした。

今回の会談はイラン核合意再建に向けた協議が行き詰まるタイミングとも重なった。核合意の署名国は米英とフランス、中国、ロシア、ドイツの6カ国とイラン。

米国のマレー・イラン担当特使は18日、CNNに対し、核合意再建の見込みは「日ごとに薄れている」との認識を示した。

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