南アでデルタ株が猛威、厳格なロックダウン実施

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南アフリカのラマポーザ大統領/Phill Magakoe/AFP/Getty Images

南アフリカのラマポーザ大統領/Phill Magakoe/AFP/Getty Images

ヨハネスブルグ(CNN) 南アフリカのラマポーザ大統領は27日、インドで初めて確認された新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)による感染の第3波が広がっていることを受け、新たなロックダウン(都市封鎖)措置を発表した。

第3波の中心は現在、最大都市ヨハネスブルグがあるハウテン州だが、専門家らは数日のうちに他州にも拡大すると予想している。

発表されたロックダウン措置は感染拡大の初期以来最も厳しいレベルで、少なくとも2週間続く見通し。屋内、屋外の集まりは葬儀以外すべて禁じられ、午後9時から午前4時までの外出、酒類の販売、ハウテン州への出入りも禁止。レストランの営業は持ち帰りと宅配に限定され、学校は閉鎖される。

ラマポーザ氏は第3波のピークについて、従来より大規模で長引く恐れがあると懸念を示した。

同国でこれまでに新型ウイルスワクチンの接種を受けたのは270万人前後。接種の開始が遅れてペースも伸び悩んでいるため、感染拡大を抑える効果はほとんど出ていない。

医療従事者らによると、ヨハネスブルグ市内では病床とスタッフが不足し、医療体制が限界に近付いている。

南アは数カ月前、国内で最初に確認されたベータ株による第2波に襲われたが、第3波ではデルタ株が優勢とされる。専門家によると、デルタ株の感染はすでに世界85カ国以上に広がり、アフリカでも広範囲に及んでいるという。

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