ワクチンめぐる偽情報が「第2のパンデミック」に、赤十字が警告

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国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のロッカ会長/Sakis Mitrolidis/AFP/Getty Images

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のロッカ会長/Sakis Mitrolidis/AFP/Getty Images

(CNN) 新型コロナウイルスのワクチン供給に期待が集まるなか、国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)のロッカ会長は、ワクチンをめぐる偽情報が「第2のパンデミック」になりかねないとの警告を発している。

ロッカ氏は11月30日、国連特派員協会(UNCA)とのオンライン会見で、新型ウイルス感染拡大への対応はこれまで、不信感というパンデミックに妨害されてきたと指摘。ワクチン接種という世界共通の取り組みも、同じように妨げられる恐れがあると警告した。

ワクチン開発の知らせにはIFRCとしても安どし、明るい見通しを持っていると述べる一方、世界各地の政府や機関はワクチンの公平な供給と並行して信頼感の醸成に努める必要があると強調した。

ロッカ氏によると、世界のあらゆる場所でワクチン接種をためらう風潮が広まっている。米ジョンズ・ホプキンス大学が計67カ国で実施した調査によれば、ワクチン接種を受けるつもりだと答える人は今年7月から10月にかけてかなり減少した。

同氏はまた、深い不信感はパンデミックの初期からみられ、あらゆる面で感染拡大を悪化させてきたと主張。最も分かりやすい例として、欧米諸国にみられるマスク着用への抵抗を挙げた。

さらに不信感だけでなく、情報の問題でもあるとして、世界にはパンデミックのことを知らない人々もいると指摘した。パキスタンで実施された調査では、回答者の1割が新型ウイルスを知らなかったという。

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