中国、7月から前線の医師らにワクチン投与

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シノファームの工場で職員が新型コロナワクチンの試験を行う様子=4月11日、北京/Zhang Yuwei/Xinhua News Agency/Getty Images

シノファームの工場で職員が新型コロナワクチンの試験を行う様子=4月11日、北京/Zhang Yuwei/Xinhua News Agency/Getty Images

(CNN) 中国は7月以降、新型コロナウイルスの感染拡大に前線で対応する医師らを対象に、実験段階のワクチンを投与していることが分かった。

国家衛生健康委員会の科学技術発展センターの責任者が22日、国営中国中央テレビ(CCTV)とのインタビューで明らかにした。

同責任者によると、ワクチンは中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)が開発し、治験の最終段階に当たる第3相試験がアラブ首長国連邦(UAE)、ペルー、モロッコ、アルゼンチンの各国で実施されている。

中国のワクチン関連法には、緊急時に一定の規模と時期に限って投与を認める手続きが明記されている。これに基づき、先月22日に防疫担当者や発熱外来の医療スタッフ、入国管理当局者らへの投与が承認された。

次の段階としては、今年の秋から冬にかけての感染拡大を防ぐために同ワクチンを使用する可能性がある。医療関係者を対象に「免疫のバリア」を構築でき次第、市場や交通機関、一部のサービス業界で働く人々への接種を進める方針だという。

中国で現在、治験が実施されている新型ウイルスのワクチン候補の数は世界で最も多い。6月には人民解放軍(PLA)の軍事医学研究院と国内の製薬会社、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)が共同開発したワクチン候補について、使用対象を軍要員に限定した承認が下りていた。

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