イスラエル軍がガザ空爆、武装組織「イスラム聖戦」の司令官殺害

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空爆を受けた司令官の住宅の外で警備にあたる武装組織のメンバー/SAID KHATIB/AFP via Getty Images

空爆を受けた司令官の住宅の外で警備にあたる武装組織のメンバー/SAID KHATIB/AFP via Getty Images

エルサレム(CNN) パレスチナ自治区のガザ地区で11日夜から12日朝にかけ、イスラエル軍の空爆があり、武装組織「イスラム聖戦」の司令官ら10人が死亡した。現地の保健当局者らが語った。

空爆による負傷者は45人で、一部は重傷を負ったとされる。

イスラム聖戦のバハ・アブアタ司令官が、ガザ市内にある自宅への空爆で殺害された。司令官の妻や、イスラム聖戦の軍事部門「アルクッズ旅団」のメンバー4人も死亡した。

イスラエル首相府が空爆直後に発表したところによると、同司令官は最近、ガザ地区からのロケット弾攻撃を指揮してきた。さらにイスラエル軍や市民を標的としたさまざまなテロ攻撃に向け、戦闘員の訓練を進めていたという。

イスラム聖戦はこれに対し、「無制限」の報復を予告する声明を出した。同組織の幹部は11日の記者会見で、イスラエルのネタニヤフ首相が「高い代償」を支払うことになると述べた。

バハ・アブアタ司令官の葬儀に集まった人々/SAID KHATIB/AFP via Getty Images
バハ・アブアタ司令官の葬儀に集まった人々/SAID KHATIB/AFP via Getty Images

イスラエルは中部の主要都市テルアビブや、ガザ地区に近い南部の都市にある全ての学校や職場の閉鎖を指示した。

イスラム聖戦は、ガザ地区を実効支配するハマスに次ぐナンバー2の武装組織。両組織ともイスラエルと敵対しているが、同国との停戦に対する姿勢には温度差があり、ガザからのロケット弾攻撃など最近の停戦違反は主にイスラム聖戦の仕業とみられている。

一方シリアでは11日夜から12日朝にかけ、首都ダマスカスに航空機からミサイル3発が撃ち込まれ、イスラム聖戦の別の幹部の息子ら2人が死亡、同幹部の娘を含む10人が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)はイスラエルによる攻撃と伝えている。CNNはイスラエル軍にコメントを求めたが、返答は得られていない。

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