インド総選挙の投票開始、終了に約1カ月

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9億人が参加する総選挙を制し、政権樹立を目指すモディ首相(左)とガンジー総裁/Photo Illustration/Getty

9億人が参加する総選挙を制し、政権樹立を目指すモディ首相(左)とガンジー総裁/Photo Illustration/Getty

(CNN) 世界最大の「民主主義国」とされるインドで11日、最多で9億人の有権者が参加する総選挙の第1回投票が始まった。投票は地域ごとに計7回実施されるため約1カ月かかり、5月19日に終了の見通し。

下院の543議席が争われ、272議席以上を獲得した政党もしくは連立工作に成功した諸政党が新政権を発足させる。最初の投票は南部のアンドラプラデシュ、テランガナ両州など18州で実施。隣国パキスタンと主権論争を抱える北部ジャム・カシミール州でも行われた。

今回の総選挙では、2期目を狙うモディ首相率いるインド人民党が政権維持を果たせるのかが焦点。政権樹立が現実的に望める政党はこの他、ラフル・ガンジー総裁が率いる最大野党の国民会議派となっている。同派は2014年の前回総選挙での惨敗からの党勢立て直しを迫られている。

現有議席は、インド人民党が269議席、国民会議派が45議席。

有権者約9億人のうち、今回初めて一票を投じるのは8430万人。このうち18歳もしくは19歳は1500万人。有権者は選挙管理委員会が不正侵入などが不可能と誇示する電子投票機を使い、投票を終えた有権者の指には消えないインクを付着し、再投票を阻止する。

投票所は全国に約100万カ所以上、設置された。集計開始は5月23日朝からの予定。最大の支持率を得た政党は同日の午後0時ごろまでに判明する可能性がある。

今回選挙の主要争点は経済政策で、所得向上策や失業対策などとなっている。インド人民党は投票の3日前に75項目にわたる選挙公約を発表。ガンジー総裁は近視眼的でごう慢な公約と反論した。

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