英EU離脱実現しない可能性「五分五分」 国際貿易相

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リアム・フォックス国際貿易相/Getty Images

リアム・フォックス国際貿易相/Getty Images

ロンドン(CNN) 英国のリアム・フォックス国際貿易相は30日、欧州連合(EU)離脱をめぐる来月の議会採決でメイ首相の合意案が否決された場合、EU離脱が実現しない確率が「五分五分」になると警告を発した。

英紙サンデー・タイムズとのインタビューで述べた。EU離脱を「100%確実」にする唯一の方法は、議員がメイ氏の合意案を支持することだとしている。フォックス氏は離脱派の代表的な人物。

英国は来年3月29日にEUから離脱する予定。しかし、離脱に至る道のりは険しく、現在はメイ氏がEUと合意した離脱協定案の承認が難航している。

今月上旬には議会採決が予定されていたが、大差で否決される見通しが明らかになったことから、メイ氏が直前に延期を決定した。

仕切り直しの採決は1月第3週に計画されている。フォックス氏は、否決されれば離脱実現が危ぶまれる事態になると指摘。「否決された場合、(EU離脱に)五分五分以上の確率を見積もれるかどうか分からない」と述べた。

さらに、与党・保守党の議員に対してメイ氏の合意案を支持するよう訴え、支持しない場合は「扇動」に当たるとしている。

反対派の間で最大の難点となっているのが、北アイルランド国境管理をめぐる施策「バックストップ(安全策)」だ。バックストップには、EUに残るアイルランドと英領北アイルランドの間に厳格な国境管理が復活するのを防ぐ狙いがある。

メイ氏は議会採決を延期した後、EUの指導者からバックストップをめぐる追加の保証を取り付けるべく奔走。国内でも懸念解消に努めてきた。

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