モスル奪還作戦にISISも準備 油井に火、トンネル網を整備

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ISISは油田に火をつけて煙を発生させるなどの抵抗を見せている

ISISは油田に火をつけて煙を発生させるなどの抵抗を見せている

(CNN) イラク軍が過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されている北部モスルの奪還作戦を開始したが、ISIS側はモスル郊外から近くの村落へ向けて、オートバイが通れるほどのトンネル網を整備したほか、負傷した戦闘員をシリアへ退避させ、軽微なルール違反による拘束者を解放するなどして戦闘に備えている模様だ。

市内に展開するISISの戦闘員は現在、米軍の推定で3500~5000人、ISIS側によれば7000人とされる。市北東部では、空からの視界をさえぎるためにISISが火をつけたとされる油井から、黒い煙が立ち上っている。

検問所に配置されたISISの戦闘員は住民からの報復を恐れてか、覆面で正体を隠している。

モスルはISISに制圧されるまで、人口200万人余りの都市だった。現在市内に残っている住民は100万人前後。国連の難民機関によると、戦闘が始まればその大半が市外へ脱出するとみられ、未曽有の大移動となる可能性もある。

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