フィリピン拘置所での生活<2> 終わりなき待機の日々、収容者は増加の一途

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麻薬撲滅戦争で6月初めから数千人が逮捕されるなか、収容者の数は増え続けている

麻薬撲滅戦争で6月初めから数千人が逮捕されるなか、収容者の数は増え続けている

2階にある寝室区画の「市長」と呼ばれるラモン・ゴー被告は、収監されて16年になる。900人ほどの収容者を取りまとめ監督する役割を担っている。

ゴー被告は拘置所の収容者には珍しく2年半前、15年近く待った末に公判を受けた。警察による一斉捜索中に警官が射殺された件に絡み、殺人罪で訴追されている。今はまだ拘置所の中におり、評決が下るのを待っている状況だ。

6月初めに麻薬撲滅戦争が始まってから数千人が逮捕される中、収容者数は増加の一途をたどっている。

収容者は終わりのない待機を強いられ、いつ再び自由の身になれるのかわからない。はち切れんばかりの拘置所に日々新たに人々が収容され、スペースを確保しようとする姿を眺めながら、ただ待っている。

連載終わり

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