フィリピン拘置所での生活<2> 終わりなき待機の日々、収容者は増加の一途

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16年間にわたり収監されているラモン・ゴー被告。寝室区画の「市長」を務める

16年間にわたり収監されているラモン・ゴー被告。寝室区画の「市長」を務める

寝台は少なくとも3段重ねになっているほか、こうした寝台の下に潜りこんで寝場所を確保する場合もある。天井からつり下げたハンモックにくるまって寝る人もいた。

ある部屋では約18平方メートルの空間に85人が収容され、これより若干大きい30人用の部屋でも131人を収容している。

収容者らはこうした状況が一時的なものかどうかも知らされていない。フィリピンの裁判システムは案件の進みが非常に遅いのが現状だ。

終わりなき待機

アメエナ・タラ・ジャンスさんは週に6日、6年以上収容されている夫に会うために同拘置所を訪れている。夫は軽い卒中から回復しているところだが、暑さの中で死亡する収容者もいるという。次の審理があるのは10月。だが、裁判に終わりは見えない。「公正さなどない」とジャンスさんは話す。

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