英警察追跡の車が事故、2人死傷 刑務所への密輸に関与か

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ワンズワース刑務所ではドローンを使った「密輸」の増加に悩まされている

ワンズワース刑務所ではドローンを使った「密輸」の増加に悩まされている

(CNN) 英ロンドンの南部に位置するワンズワース刑務所近くで14日までに、小型無人機(ドローン)の出現情報に出動した警官が同刑務所周辺で不審車両を見付けて追跡したところ、この車両が衝突し、車内にいた25歳の女性が死亡する事件があった。

同じく車内にいた20歳代の男性は病院に搬送されたが、重体となっている。警官が刑務所近くに到着した際、2人の車は走り去ろうとしていたという。

ワンズワースは英国では最大規模の刑務所だが、近年はドローンを使って禁制品を所内に送り込む手口の増加に悩まされていた。英BBC放送は今年5月、麻薬と携帯電話を運んでいたドローンの映像を放映してもいた。

英国の矯正施設行政当局はこれを受け、犯行に関与した場合、最大で禁錮2年を科す新たな法案を導入してもいた。

女性が死亡した今回の事件がドローン操作に関係があるのかは伝えられていない。警察の活動内容や苦情などを審査する独立機関が女性の車両衝突の経緯で警官の行動に問題がなかったのかなどを調べている。

ドローンを使って刑務所内に禁制品を届ける企ては英国だけでなく、米国内でも発覚している。オハイオ州マンスフィールドの矯正施設では昨年8月、ドローンが重さ144.5グラムのたばこ、65.4グラムのマリフアナに6.6グラムのヘロインを運ぶ事例が発生。この密輸品の取り合いで服役者75人が乱闘を演じる事態ともなっていた。

数週間後にはメリーランド州カンバーランドの矯正施設でドローンによる麻薬、短銃やわいせつなDVDの輸送を阻止する事件も起きていた。

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