米国目指すキューバ移民、経由国入れず5000人足止め

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国交を回復した米国への入国を目指すキューバ人が、経由国で立ち往生している

国交を回復した米国への入国を目指すキューバ人が、経由国で立ち往生している

コスタリカ・サンラモン(CNN) 中米コスタリカで、米国への渡航を希望する約5000人のキューバ人移民が足止めされる事態が起きている。理由は、経由国となるはずのニカラグアとグアテマラが入国を認めようとしないからだ。

これらのキューバ人のうちおよそ300人は、コスタリカの首都サンホセの北西、サンラモンにある政府の収容施設に滞在している。

そのうちの1人はコスタリカ政府が食事や宿泊施設を提供してくれたことに感謝しつつも「だが私たちはコスタリカに残りたいわけではない。米国に向かいたい」と語る。

また別の男性は「斡旋(あっせん)業者に頼んで密入国するのは嫌だが、昨夜からそういう選択肢についても真剣に話しあっている」と、追いつめられた心境を語った。

ニカラグア国境に近いラクルスの収容施設には、さらに多くのキューバ人が滞在している。

キューバでは規制緩和を受けて、多くの人々が数十年ぶりに海外に旅立った。

現在、足止めされている人々はまず、ビザなしで入国できるエクアドルに渡った。そこから北を目指してコロンビア、パナマを経てコスタリカにやってきたわけだ。

問題は、キューバ移民の第1陣がニカラグアに入国した際に起きた。ニカラグア政府は警察と軍を派遣し、彼らを拘束してバスでコスタリカに送り返したのだ。現在、ニカラグアは国境を封鎖している。

ニカラグア政府はコスタリカが「深刻な危機」を招き、「条約や国境、権利を侵害した」として非難している。

これに対しコスタリカ政府は、自分たちは領内を通過するキューバ移民を保護しているだけだと反論している。

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