ロンドン地下鉄駅刺傷事件、テロとして捜査

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刺傷事件の起きたロンドンの地下鉄駅。警察はテロ事件として扱う方針を固めた

刺傷事件の起きたロンドンの地下鉄駅。警察はテロ事件として扱う方針を固めた

(CNN) 英ロンドンの地下鉄の駅構内で5日に起きた刺傷事件に関連して、警察は6日午後、ロンドン東部にある民家を捜索した。ロンドン警視庁はテロ事件として捜査に乗り出し、市民に対して引き続き警戒を呼びかけている。

ロンドン警視庁によると、この事件では29歳の男が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。事件は5日午後7時ごろ、地下鉄のレイトンストーン駅で発生。男が刃物を振り回しているとの通報を受けて警官が駆けつけた。警官は男に武器を捨てるよう促したが、男が襲いかかってきたことから、スタンガンを使って取り押さえた。

男が犯行当時「シリアのためだ」と叫んでいたという証言もあり、警察が捜査している。

刺された2人のうち56歳の男性は重傷を負い、近くの病院に運ばれた。命に別条はなく、容体は安定しているという。もう1人の男性は軽傷だった。

ロンドン警視庁テロ対策部隊のリチャード・ウォルトン警視長は今回の事件について、「当時現場にいた人たちから寄せられた情報や、テロ対策部隊のその後の捜査の結果、テロ事件として扱うことにした」と発表。住民に平静を呼びかけながらも「テロの脅威は依然として重大だ。テロ攻撃が発生する可能性は大きい」として警戒を促した。

英議会は先月起きたパリ同時テロを受けて、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する空爆をイラクからシリアにまで拡大することを2日に了承していた。

欧州のテロ対策当局者がCNNに語ったところでは、ISISがパリに続いて英国に対する攻撃を計画しているという情報を、欧州治安機関が入手していたという。

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