イラク大統領、トルコ軍に撤退を要求 「許可なく侵入」

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イラク北部モスルはISISの支配下にある

イラク北部モスルはISISの支配下にある

(CNN) イラクのマスーム大統領は6日までに、トルコ軍が同国領内へ不法に侵入したとして、撤退を求める声明を出した。

マスーム大統領はトルコに対し、両国の関係を悪化させるような行為を繰り返さないよう求めるとも述べた。

トルコ軍部隊は、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」支配下のイラク北部モスルから脱出したイスラム教スンニ派の元警官や軍元兵士らを対象に、ISISと戦うための訓練を支援してきた。

これに対してイラク首相府はフェイスブックを通し、トルコに即時撤退を要求。トルコ軍部隊は戦車や武器を携えて、イラク当局の許可なく領内に入ったと非難した。

しかしトルコが撤退に応じる気配はみられない。同国のアナトリア通信が4日、匿名のトルコ軍筋の話として伝えたところによると、軍はモスル近郊バシカへ約150人の交代部隊を派遣したばかり。同時に20~25台の戦車も送り込まれたという。

トルコ当局は5日、イラク北部での活動を拡大させるつもりはないと主張した。

トルコのダウトオール首相はテレビ演説で、トルコがISISに対する地上作戦の準備を進めているとの報道を否定。バシカに設置されているのはテロと戦う地元志願兵の訓練施設だと強調した。

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