故カダフィ大佐次男らの裁判始まる デモ弾圧の罪

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ビデオ中継を通じて公判に臨んだセイフルイスラム被告

ビデオ中継を通じて公判に臨んだセイフルイスラム被告

トリポリ(CNN) リビアの最高指導者だった故カダフィ大佐の次男セイフルイスラム被告らがデモ弾圧の罪などに問われている裁判の公判が27日、首都トリポリ市内の法廷で開かれた。

セイフルイスラム被告はカダフィ大佐の後継者と目されていたが、カダフィ政権が崩壊した2011年、西部ジンタンで民兵組織に拘束された。民兵組織は同氏の引き渡しを拒否したまま現在に至っている。

公判は治安部隊が厳戒態勢を敷くなかで行われ、カダフィ大佐の義理の兄弟に当たる元情報機関トップのサヌーシ被告をはじめ、元高官ら23人が出廷。セイフルイスラム被告と、北部ミスラタで収監されている被告8人はビデオ中継を通じて公判に臨んだ。

判事が読み上げた罪状によると、セイフルイスラム被告らはデモ参加者を殺害した罪などに問われている。有罪となれば死刑を言い渡される可能性がある。

2時間に及ぶ公判の間、セイフルイスラム被告は笑顔を浮かべるなどリラックスした表情を見せた。同氏らは国際刑事裁判所(ICC)にも起訴されているが、リビア当局は国内での裁判を主張し、身柄の引き渡しを拒否してきた。

これに対して人権団体などは、リビアでは公正な裁判ができないとの懸念を示している。

トリポリでの次回公判は5月11日に予定されている。

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