中国で化学工場反対のデモ、警官隊が阻止

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北京(CNN) 中国南西部にある雲南省の省都昆明で16日、化学工場の建設に反対する抗議デモが行われた。CNNの取材に匿名で応じた複数の参加者によると、デモ隊は大量の警官隊に阻まれ、逮捕されたり連行されたりする住民もいたという。

中国の交流サイトには、制服姿の警官がデモ隊を取り囲む写真が投稿されている。

国営新華社通信によると、石油化学工場は昆明から約50キロ西部の町に建設が計画されている。

反対派は、この工場で発がん物質のパラキシレン(PX)が大量に生産される恐れがあると懸念。5月4日にも抗議デモが行われていた。

昆明市長はデモの数日後、国営石油会社の中国石油天然気集団および雲天化集団の幹部とともに記者会見した。新華社によると、市長は「もし住民の大半が反対を表明すれば、政府はプロジェクトを中止する」と発言したという。

中国石油天然気集団の幹部は、「PX施設のプロジェクトは存在しない。PXの製造も行わない」と説明したとされる。

一方、住民は当局や国営企業に対して強い不信感を示す。25歳の女性は、14日に工場建設に反対するビラを路上で配っていたところ、警察に拘束され、「不法集会」を計画した疑いで9時間以上にわたって取り調べを受けたと話している。もし抗議集会に参加すれば、政府機関や国営企業に就職することはできなくなると脅されたという。

ほかにも複数の住民や学生、国営企業の従業員などが、抗議集会に出席しないよう警告されたと話している。

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