避難船がミャンマー沖で転覆、少数民族100人余り乗せ

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ミャンマー西部ラカイン州に避難してきたロヒンギャ族の人々=2012年11月

ミャンマー西部ラカイン州に避難してきたロヒンギャ族の人々=2012年11月

(CNN) サイクロンが接近しているミャンマーの西部沿岸沖で、イスラム教の少数民族ロヒンギャ族100人以上を乗せた数隻の船が転覆したことが15日までに分かった。国連人道問題調整事務所(OCHA)が明らかにした。

船は1隻が数隻を曳航(えいこう)してミャンマー西部ラカイン州を出航したが、13日夜に転覆した。乗船していたとみられる100~150人のうち、一部は無事に岸にたどり着いたが、現場付近の海上で数人の遺体が見つかった。悪天候に阻まれて捜索救助活動は難航している。

人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、ロヒンギャ族などのイスラム系住民は、ラカイン州で昨年起きた仏教系住民との衝突で自宅を追われ、約14万人がキャンプで避難生活を送っていた。このうち約半数が、洪水の恐れがある沿岸部の低地に暮らしていたと推定される。

OCHAによれば、ミャンマー当局はサイクロンの接近に備えて13日から避難民13万8000人を高台に避難させ始めた。転覆した船に乗っていたロヒンギャ族も、別の場所に避難する途中だったという。

サイクロンは16日に、ラカイン州と隣接するバングラデシュ南東部に上陸が予想されている。

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