バングラデシュ全縫製工場で安全点検、捜索は打ち切りへ

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生存者発見、がれき下で出産も

(CNN) バングラデシュ政府は29日、首都ダッカ近郊で起きた縫製工場のビル倒壊を受け、全縫製工場の安全点検を実施することを閣議決定した。国営ニュースが伝えた。赤新月社によれば、同日までに少なくとも398人が死亡、2773人が救出された。

政府の発表によると、安全点検では内務省や労働省などで構成する委員会が工場に立ち入り検査を行い、安全対策に関する報告書を政府に提出する。

倒壊事故は24日に発生し、29日も生存者の捜索作業が続けられた。しかしこの日は少なくとも2人の遺体が回収される一方で、生存者は見つからなかった。救出作業は30日か1日で打ち切られる見通しだという。現場では重機を使ってがれきを取り除く作業も始まった。

地元紙の編集者によると、工場で働いていた作業員のほとんどは18~22歳の若者だった。北部から出稼ぎに来た人も多く、現場には子どもや孫の帰りを待ち続ける人たちが集まっているという。

28日夕には女性の生存者を救出しようとした作業の途中で火災が発生。火は間もなく消し止められたが、地元メディアの報道によれば、女性は助からなかった。

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