米国務長官がイラクを電撃訪問、シリア問題で協力求める

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ケリー米国務長官

ケリー米国務長官

(CNN) ケリー米国務長官は24日、予告なしにイラクの首都バグダッドを訪問した。マリキ首相との会談で、シリア政権に武器などを運ぶイラン機の上空通過を阻止するよう協力を求めた。

同行した国務省高官によると、シリア行きのイラン機はイラク上空をほぼ毎日通過している。ケリー長官は会談後の記者会見で、「イラン機の通過を容認するのはアサド・シリア大統領とその体制の存続に加担していることになると、マリキ首相にはっきり伝えた」と述べた。

イランは昨年3月以降、シリアに空路、武器や物資を送り込んできたとみられる。開始直後にイラクの抗議を受けていったん中止したものの、7月には再開した。米国のクリントン前国務長官は昨年秋、イラクに対し、イラン機の上空通過を阻止するための措置を要求。イラク側はイラン機に対する検査実施に同意したものの、空軍の能力不足による限界も訴えていた。

ケリー長官はオバマ米大統領とともにイスラエル、パレスチナ自治区、ヨルダンを訪問した後、イラクを訪れた。米国務長官が同国を訪問するのは2009年以来初めて。オバマ大統領も同年4月以来、訪問していない。

イラク戦争の開戦から10年がたった19日、同国では爆弾テロなどが続発した。当局は治安悪化を受け、4月に予定される地方議会選挙を西部アンバル州などで延期すると発表した。ケリー長官はマリキ首相との会談でこの問題にも言及し、「投票は一斉に実施する必要がある」と主張。延期の決定を見直すよう促した。

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