外出禁止令無視のデモ続く、国防相が「国家崩壊」警告 エジプト

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催涙ガスの筒を手に走るデモ参加者=26日、カイロ

催涙ガスの筒を手に走るデモ参加者=26日、カイロ

(CNN) 政治的混乱が続くエジプトで、ムルシ大統領の夜間外出禁止令を無視して反政府デモが続けられ、シシ国防相は29日、「このままさまざまな政治勢力の間で衝突が続けば、国家の崩壊を招きかねず、次の世代の未来が脅かされる」と警告した。

国営メディアの同日の報道によると、ポートサイドではモスクで始まった抗議集会に約4000人が加わって市内をデモ行進。スエズ運河に面した各都市でデモ隊と警察や軍の衝突が続いている。

ムルシ大統領の出身母体、ムスリム同胞団は同日夜、外出禁止令緩和または解除の権限を、大統領からポートサイド、イスマイリア、スエズの3都市の知事に委譲したと発表した。

今回のデモは、ムバラク政権を崩壊させた大規模デモから2年目に当たる25日から各地で拡大。ポートサイドなどで多数の死傷者が出たことを受け、ムルシ大統領は27日に限定的な非常事態を宣言し、3都市に30日の夜間外出禁止令を出していた。

当初は軍がデモ参加者に対して実弾を使ったとも報じられたが、国営メディアは国防相がこの情報を否定したと伝えている。

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