トランプ氏が聖書を販売、キリスト教信者からの非難相次ぐ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

トランプ氏が聖書を販売

(CNN) 米国のトランプ前大統領が、愛国者向けの趣向を凝らした特別版の聖書を公式販売している。復活祭の前の1週間に合わせ、自身のソーシャルメディアで販売を発表した。

聖書の価格は59.99ドル(約9100円)。表紙には星条旗が施され、「God Bless the USA(米国に神の祝福を)」の言葉が印刷されている。内部にも独立宣言や忠誠の誓いといった米国の歴史的な文書の文言が盛り込まれている。

宣伝素材には、トランプ氏と共にカントリー歌手のリー・グリーンウッド氏も登場する。同氏は「God Bless the USA」と題した楽曲で知られる。

トランプ氏による聖書の宣伝に対する反応としては、「冒涜(ぼうとく)的」、「異端」、「限りなく侮辱的」といった声が寄せられた。中には聖書の教訓を直接引用し、人々の信仰を利用して金銭を得る行為は非難されるべきと示唆する意見もあった。

サウスカロライナ州の聖職者、ジェーソン・コーンウォール氏はX(旧ツイッター)への投稿で、トランプ氏の聖書の宣伝について、モーセの十戒のひとつ、神の名をみだりに唱えることの禁止に違反していると糾弾した。

一方、11月の大統領選に向けて共和党からの候補指名を確実にしているトランプ氏は、現在複数の訴訟を抱える。今回の聖書の特別版は、裁判に関連して巨額の資金を失う可能性がある中での販売ともなっている。

当該の聖書のウェブサイトに設置されたFAQ(よくある質問)ページには、聖書の売り上げは大統領選の選挙活動に一切使われないと明記されている。しかしトランプ氏個人の訴訟費用に一部でも充てられる可能性があるのかどうかについては全く言及がない。

CNNは聖書の販売を手掛けたマーケティング会社に問い合わせ、より詳しい情報を求めている。

「トランプ前大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]