盗まれた黒人名選手ジャッキー・ロビンソンさんの像、焼かれて粉々の状態で発見

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ジャッキー・ロビンソンさんの像=2021年4月、米カンザス州ウィチタ/Mel Gregory via AP

ジャッキー・ロビンソンさんの像=2021年4月、米カンザス州ウィチタ/Mel Gregory via AP

(CNN) 米大リーグの人種の壁を打ち破った黒人選手として知られるジャッキー・ロビンソンさんの像が米カンザス州ウィチタの野球場から盗まれ、別の公園のごみ箱の中で見つかった。像は焼かれてバラバラになっていた。

ロビンソンさんの像は、足首の部分で切断されて盗まれているのが25日に見つかった。

ウィチタ警察は30日、公園のごみ箱の火災に関する通報があり、消防が火を消し止めたところ、盗まれた像の断片と思われるものが見つかったと発表した。現時点で修復不可能な状態だったとしている。

ジャッキー・ロビンソンさんの実物大の像は、野球をやりたい子どもを応援する非営利団体「リーグ42」が5万ドル(約740万円)の寄付を集めて球場に設置していた。同団体の名称はロビンソンさんの背番号にちなむ。

像は足首の部分で切断されて盗まれていた/Travis Heying/The Wichita Eagle/TNS/Zuma
像は足首の部分で切断されて盗まれていた/Travis Heying/The Wichita Eagle/TNS/Zuma

警察は窃盗と放火の疑いで捜査を続けている。29日には窃盗に関与したと思われるトラックが見つかったことを明らかにした。

ウィチタ市のブランドン・ジョンソン市議は30日、像がバラバラの状態で見つかったことに「心をいためている」と述べ、「像は再建してあの場所に戻す。我々の地域社会のため、リーグ42のため、子どもたちのために。希望の象徴が不在になるのは短期間だけだ」と強調した。

リーグ42によると、像の制作に使った型枠はまだ利用できることから、同じ材料を使って像を再現する計画。同団体が開設したクラウドファンディングページでは、1万9000ドル以上の寄付が集まっている。

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