経歴詐称疑惑の米共和党サントス議員、再選目指さない意向 倫理委の報告書受け

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経歴詐称などの疑惑を抱えるジョージ・サントス米下院議員が再選を目指さないと発表/J. Scott Applewhite/AP

経歴詐称などの疑惑を抱えるジョージ・サントス米下院議員が再選を目指さないと発表/J. Scott Applewhite/AP

(CNN) 米共和党のジョージ・サントス下院議員(ニューヨーク州選出)は16日、来年の選挙で再選を目指さない意向を明らかにした。これに先立ち下院倫理委員会は報告書を公表し、同氏が選挙資金を私的に流用していたと結論した。

報告書によれば、サントス氏に絡む「告訴されていない違法行為」が新たに見つかった。同氏を巡っては選挙資金関連法の違反や利益相反に関する連邦法違反、経歴の一部詐称といった疑惑が発覚しており、連邦検察が刑事訴追する事態となっている。倫理委員会は新たな違法行為の疑いについて、さらなる捜査のため即座に司法省へ付託するとしている。

委員会によればサントス氏は、下院に提出する財務報告書に関する「意図的な違反」に関わった。また意図した形で自身の選挙陣営を通じ、虚偽もしくは不完全な内容の報告書を連邦選挙管理委員会へ提出したという。

結論として委員会はサントス氏について、「自身の下院議員候補としての立場を詐欺的なやり方であらゆる側面から利用しようとした。目的は私腹を肥やすことだった」と糾弾した。

報告書の公表を受けて、サントス氏は再選を目指さない意向を発表。一方で疑惑については引き続き否定し、自身への捜査は「偏りのある報告だ」とこれを非難した。

感謝祭の休暇が明ける今月30日、下院はサントス氏の除名を巡って採決を行う公算が大きい。同氏はこの日、議事堂の外で記者会見を開く予定だと述べている。

議員の除名は極めて異例で、下院では3分の2の賛成票を必要とする。

今月初めに提出された除名の決議は成立しなかったものの、一部の共和党議員が賛成票を投じた。除名を支持する人々からは、今回の報告書が追い風となって賛成に回る議員が増えるとの見方が出ている。

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