米NY州地区検事、下院司法委員長を提訴 トランプ氏の裁判への介入阻む狙い

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トランプ氏の裁判を担当するブラッグ検事(右)がジョーダン下院司法委員長を提訴した/Getty Images

トランプ氏の裁判を担当するブラッグ検事(右)がジョーダン下院司法委員長を提訴した/Getty Images

(CNN) 米ニューヨーク州マンハッタン地区検察のアルビン・ブラッグ検事は11日、連邦議会下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長を提訴した。自身の事務所を対象とした「あからさまな運動による威嚇と攻撃」が理由だという。ブラッグ氏の事務所はトランプ前大統領の裁判を担当している。

トランプ氏の裁判における検事側の追及を巡っては、単に政治的なものだとする共和党議員からの非難の声が付きまとう。こうした主張はジョーダン氏自身による調査の中心も占めている。

ブラッグ氏が連邦地裁に求めているのは、自身の事務所に所属していたマーク・ポメランツ元上級検事からの証言を求める召喚状の差し止めだ。このほか機密文書の提示や、自身及び事務所の職員、元職員らの証言に関する要請も阻止しようとしている。

ジョーダン氏による召喚状は、ポメランツ氏に対し今月20日に委員会での証言を行うよう求めるものだが、ポメランツ氏は先月、ブラッグ氏の事務所の指示により召喚状に協力するつもりはないことをジョーダン氏に伝えていた。

ブラッグ氏は裁判所に対し、緊急的な救済措置による召喚状の差し止めを求めたものの、地裁判事は11日にこれを拒否。ただ別の形での差し止めは依然として可能だとし、この問題に関する審理を19日に行うと述べた。

ニューヨーク州南部地区の連邦地裁に提出された訴状は、いかなる正当な目的もなく嫌がらせのための活動を野放しにしていると議会を糾弾。地方検事によるトランプ氏の捜査と訴追に対する報復が念頭にあると指摘する。また当該の捜査や訴追はニューヨーク州の法律に基づくものだとした上で、それに報復する活動は連邦主義とニューヨーク州の主権への直接的な脅威だと主張。連邦地裁は当該の召喚状に対して禁止命令を出すべきだとした。

ジョーダン氏は11日、ツイッターで提訴を批判。「まず彼らは、1人の大統領を存在しない罪によって訴追する。次に訴訟を起こし、議会による監視を阻止しようとする。我々が質問しているのは、彼らがトランプ氏の捜査に使ったとする連邦政府の資金に関する事柄だ」と述べた。

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