米銃乱射で犠牲の女児、遺族が夢かなえる 「TikTokの人気者に」
(CNN) 米テキサス州の小学校の銃乱射事件で死亡した女児の夢は、動画アプリ「TikTok」で話題になることだった。その夢をかなえようと、遺族らが投稿した動画が注目を集めている。
事件では児童ら21人が亡くなった。その一人、テス・マリー・マタさん(享年10)は生前、自身のダンス動画でSNSの人気者になることを夢見ていた。
TikTokでは13歳にならないと自分のアカウントが作れないため、テスさんは母ベロニカさんのアカウントに150本あまりの動画を保存していた。
おじのロバート・ヒルさんによると、遺族は先週、その中からテスさんがラップ歌手ドン・トリバーの曲に合わせて踊った1本を選び、ベロニカさんのアカウントに投稿した。
ベロニカさんは「私のかわいい娘が無分別な銃乱射によって奪われた」とコメント。幼いテスさんには動画を投稿させなかったが、「きょうはTikTokで有名になりたいという願いをかなえてあげたい」と書き込んだ。
ヒルさんも自分のアカウントで動画をシェアしたところ、30日午後までに閲覧回数が9万を超え、「いいね」が3万3000件、コメントが2000件も寄せられた。
28日には人気歌手のランス・バスさんが「胸が張り裂けそうだ」と書き込んだ。タレントのパリス・ヒルトンさんも、29日のコメントで遺族に哀悼の意を表した。
タレントのコートニー・カーダシアンさんとモデルのカイリー・ジェンナーさんはそれぞれ、インスタグラムの「ストーリーズ」機能でテスさんの動画をシェアした。
ヒルさんは、テスさんがファンだった韓国のアイドルグループBTS(防弾少年団)にも届くよう願っていると語り、「あの子がここにいればよかったのに」と改めて嘆いた。