列車内の暴言殺人事件巡り対立激化、14人逮捕 米西部

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デモが一部暴徒化 オレゴン州

オレゴン州ポートランド(CNN) 通勤列車内でイスラム教徒の女性2人が暴言を浴びせられ、助けようとした男性2人が刺殺される事件が起きた米西部オレゴン州ポートランドで4日、「言論の自由」を主張するトランプ大統領支持者の集会と、その主張に抗議する市民の対抗集会が開かれた。

地元警察と連邦警察は、両集会を隔てる形で大量の武装警官を配備。集会参加者の一部が暴徒化して、少なくとも14人が逮捕された。

トランプ大統領支持者の集会には数百人が参加。これに対抗する集会では、大統領支持者が標榜(ひょうぼう)する言論の自由について、人種差別容認を示唆するものだと批判した。参加者は対抗集会の方がわずかに多かった。

ポートランド警察によると、当初は罵声や怒声が飛び交っていたが、警官に対してガラス瓶やれんが、「悪臭のする液体」が投げつけられたことから、警官隊が催涙弾で応酬。デモ隊が集会に使っていた公園も閉鎖した。

警察は逮捕者の内訳を発表していない。しかし現場にいたCNNの取材班によれば、逮捕者が出たのは対抗集会が開かれた地域に集中していた。

言論の自由の主張は、この事件に関連して殺人などの容疑で逮捕されたジェレミー・クリスチャン容疑者が、5月30日に出廷した際に持ち出した。同容疑者は、「言論の自由が気に入らないなら失せろ」「おまえに言わせればテロだが、私に言わせれば愛国心だ。死ね」と叫んでいた。

この事件をきっかけにポートランドでは、トランプ時代における言論の自由と人種間関係を巡って対立が深まっている。

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