ウィスコンシン州予備選、流れは変わったか 5つのポイント
5.共和党は本選で勝てるのか
共和党は最終的に指名を獲得するのがクルーズ氏になってもトランプ氏になっても、本選では苦戦を強いられる可能性がある。
出口調査の数字によると、トランプ氏が指名された場合、本選で同氏に投票すると答えた共和党員はわずか62%。クリントン氏支持に回る人が10%、独立系候補を支持する人が17%、棄権するとの回答が8%を占めた。
同様にクルーズ氏が指名された場合、本選で同氏に投票するという人は66%にとどまり、6%がクリントン氏、18%が独立系候補に票を入れ、6%が棄権すると答えた。
これは共和党の3番手、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事が「共和党候補で本選に勝てるのは私だけ」と訴えてきた主張を裏付ける統計とも解釈できる。ただ、ウィスコンシン州は教育水準の高さや穏健派の多さからケーシック氏には有利とみられたにもかかわらず、同氏の得票率はクルーズ、トランプ両氏に大きく差をつけられ、レース残留が危ぶまれる数字となった。