ウィスコンシン州予備選、流れは変わったか 5つのポイント
2.立て直しを迫られるトランプ氏
次に控えるニューヨーク州は、トランプ氏の本拠地。だがウィスコンシン州の結果をみると、同氏はいったん態勢を立て直す必要がありそうだ。
ウィスコンシン州の有権者は、共和党指導部に対する不満がこれまでの州ほど大きくなかった。世論調査ではトランプ氏が指名を獲得することに「恐怖」を感じるとの回答が4割を占め、選挙戦で誠意に欠けるのはクルーズ氏よりもトランプ氏だと答えた人が多かった。
トランプ氏にとって特に大きな懸念材料は、クルーズ氏との差が農村部では3ポイントにとどまったのに対し、都市近郊で22ポイント、都市部でも13ポイントも開いたことだろう。レースの舞台は今後、人口密度の高い東海岸へ移るからだ。
一方、同氏にとって唯一の朗報は、今回の結果に男女差がみられなかったことだ。このところ中絶をめぐって二転三転した発言は、女性からの支持率低下を招くことにはならなかったようだ。
3.ニューヨークへ向けて勢いに乗るサンダース氏
最近民主党の予備選や党員集会が開かれた7州のうち、サンダース氏は6州を制している。問題はこの先、19日のニューヨーク州から始まる東部でのレースだ。