新鋭F35型機、空母着艦試験に初成功 18年の配備想定

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最新型戦闘機F35C

最新型戦闘機F35C

(CNN) 米国防総省当局者は6日までに、米カリフォルニア州サンディエゴ沖合の太平洋で最新型戦闘機F35Cによる空母ニミッツへの着艦試験を実施し、初めて成功したと報告した。

米海軍の声明によると、着艦試験など同機の空母への配備に必要なテストを今後数週間続ける。空母への搭載開始は2018年を想定している。

今回の試験は空母配備用の同型機で行われた。F35型機にはこの他、海兵隊や空軍の仕様機がある。海兵隊のF35B型機は短距離での離陸や垂直着陸が可能な性能を持ち、強襲揚陸艦「ワスプ」で11年から着艦試験などが始まっている。

敵レーダー網を回避するステルス性を持つF35型機の開発費はこれまで約4000億ドル(約45兆6000億円)に達し、コスト増加や開発遅延などの問題に見舞われてきた。今年には米フロリダ州の空軍基地の滑走路上で出火事故を起こし、全機が一時、飛行停止となるトラブルも起きていた。

製造元の米軍需企業ロッキード・マーチン社によると、各仕様機の中で最も高価なF35C型の生産費はエンジンを除いて1機当たり1億1600万ドル。同社はただ、公式サイトで生産費は開発の初期段階での機材に比べ55%減ったと主張した。

搭載エンジンの製造元のプラットニー・アンド・ホイットニー社は先月、計48基のエンジンを生産する10億ドル超の契約受注を発表していた。

国防総省は最終的に2400機以上のF35型機の調達を計画している。この他、日本、オーストラリアや韓国などによる発注は数百機規模に達する。これまで製造されたのは100機以上だが、大半が試験飛行用などとなっている。開発計画は現在、試験や訓練段階にある。

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