米・メキシコ国境 子どもの単独密航が激増、5~6歳児も
テキサス州サンアントニオ市にあるラックランド空軍基地には最近、これら密航者用の緊急保護施設が新たに開設された。
米連邦法の規定により、違法越境した子どもがカナダもしくはメキシコの住民でない場合母国へ送還することは禁止されている。国土安全保障省が身柄を確保した後の72時間内に米厚生省へ引き渡すことが定められている。
この場合、米国内にいる親族へ身柄を委ねられる事例が大半だが、それまで子どもらを収容する施設がなく、誓約書に署名させ裁判所への出廷期日を知らせた上で釈放するのが通常となっている。ただ、成人や子どもらが出廷する比率は3~5%だという。
子どもによる単独の密航が急増した背景については、母国の経済悪化や親族に子どもを預けて国を離れた両親との再会を切望するなどの事情が指摘されている。密航業者の介在も指摘されている。