胎児殺害で米医師に終身刑 司法取引で死刑回避

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医師が胎児の脊髄をはさみで切って殺害

フィラデルフィア(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィア市内の病院で違法な人工妊娠中絶手術を繰り返し、胎児3人の脊髄(せきずい)をはさみで切って殺害したとして有罪評決を受けた医師が15日、終身刑を言い渡された。フィラデルフィア地検によると、医師は死刑を回避するため司法取引で上訴権を放棄した。

カーミット・ゴスネル被告(72)は13日に殺人罪などで有罪の評決を受けた。死刑を言い渡される可能性があったが、上訴できる権利を放棄するのと引き換えに、最高でも保釈なしの終身刑にとどまることが確定していた。14日には胎児2人の殺害で終身刑の判決を受け、15日に残る1人についても同様の刑が言い渡された。

被告の弁護士は、ゴスネル被告が家族への配慮から司法取引を決めた可能性を示唆した。同被告には高校生の子どもたちもいて、量刑審理に巻き込むことは避けたいとの意向があったとみられる。

死刑判決の上訴手続きでは何十年もかかるケースがあり、被告の年齢を考えれば司法取引は現実的な選択だとする見方もある。

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