ボストン爆破の容疑者、別の攻撃も計画か 捜査当局者
米下院国土安全保障委員会のマッコール委員長はCNNの番組で、タメルラン容疑者が昨年、ロシアで6カ月にわたる訓練を受けていたとの見方を示し、米連邦捜査局(FBI)は2011年に同容疑者を聴取した際、もっと厳しい措置を取るべきだったと主張した。
同氏はまた、タメルラン容疑者はこれ以外の機会にも何度かロシアを訪問していた可能性があると指摘。過激思想への傾倒は数年前に始まっていたとも述べた。同容疑者がロシア渡航の際、偽名を使っていたとの情報もある。
FBI関係者は11年にロシア政府からの要請でタメルラン容疑者に事情聴取し、テロ組織との関係などを調べたことを認めている。ただ捜査当局者によると、ロシア側の要請には具体性がなかったため、FBIも詳しいことは調べられなかったという。
タメルラン容疑者のインターネット上での発言や家族らの話からは、同容疑者が3~4年前から次第に過激派への傾倒を深めていたことがうかがえる。米情報当局筋によると、捜査当局は同容疑者がロシア南部・北カフカス地方のイスラム過激派組織から指示を受けていた可能性もあるとみて、詳しく調べている。