日航ドリームライナー、今度は燃料漏れ 米ボストンの空港で

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(CNN) 日本航空(JAL)の最新鋭機「ボーイング787」(ドリームライナー)が8日、米マサチューセッツ州ボストンのローガン国際空港で燃料漏れを起こした。日航のボーイング787は別の機体が前日に同じ空港で駐機中に火災を起こしたばかり。最新鋭機の相次ぐトラブルを問題視する声も強まっている。

8日の燃料漏れは、乗客181人を乗せて東京へ戻る予定だった日航007便で離陸前に発生した。ローガン国際空港の管制塔の通信を傍受しているウェブサイト「LiveATC.net」に掲載された記録によれば、誘導路を通過していた日航007便の機体の異常に別の便の操縦士が気付き、「日航機の左翼から相当量の燃料が噴出している」と管制塔に通報した。

これを受けて同便はいったん出発を中止。連絡を受けた日航の操縦士は「左翼からの燃料漏れ?」と聞き返し、管制官は「日航007便、左翼から燃料が漏れているもよう」と繰り返した。

米連邦航空局(FAA)は、この事故について調査に乗り出したことを明らかにした。一方、米国家運輸安全委員会(NTSB)は燃料漏れについては調査していないと説明。これは燃料漏れの原因がすぐに判明し、対処できたことをうかがわせる。日航007便は予定より遅れてその日のうちに出発した。

前日の7日には、東京から到着した日航のボーイング787型機が、乗客乗員183人を降ろした後に、エンジン停止中に使用する電源供給用バッテリーから出火する事故があった。この火災で消火に当たった消防士1人が負傷。当局はこちらの方が差し迫った問題とみているようだ。

NTSBによれば、バッテリーは火災による損傷が激しいといい、NTSBは調査官を増員して出火原因などを調べている。

米ユナイテッド航空も今回の火災を受け、6機の787の点検を実施したことを明らかにした。

787では過去に電力系統のトラブルも発生しているが、ボーイングによれば、7日の火災とは無関係とみられる。一方、8日の燃料漏れについては現時点で同社はコメントしていない。

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