機内で馬が脱走、貨物機NYに引き返す 馬は安楽死

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機内で馬が脱走した貨物機は米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港へ引き返した/Spencer Platt/Getty Images

機内で馬が脱走した貨物機は米ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港へ引き返した/Spencer Platt/Getty Images

(CNN) 米ニューヨークからベルギーのリエージュへ向かっていた貨物機が、飛行中に馬が脱走しかけたためにニューヨークへ引き返す出来事があった。

関係者によると、飛行中に貨物室で脱走しかけた馬は、重いけがを負い、安楽死させなければならなかった。

トラブルは今月9日、チャーター便を運航するエア・アトランタ・アイスランディック航空の貨物機で発生。高度約1万メートルを飛行中に、馬が脱走したとボストンの管制塔に連絡が入った。

ユーチューブに投稿された動画によると、操縦士は「飛行に関して問題はない」と前置きしたうえで、「馬を確保して戻すことができない」と報告した。

エア・アトランタ・アイスランディック航空は、この動画の情報に間違いがないことを確認した。

米ニューヨークのJFK国際空港の担当者によると、同機はこの馬を含めて15頭を輸送していたが、離陸直後に乱気流に巻き込まれた。

驚いた馬がコンテナの仕切りの高い柵を飛び越えようとして引っかかった状態になり、前足は柵の前に、後ろ足はコンテナの中に取り残されて身動きできなくなった。

管制塔は同機がJFK空港に引き返すことを許可。重量が重すぎたことから燃料20トンを海上に廃棄することも認めた。

操縦士はさらに、着陸時に獣医師を待機させることも要請。空港は獣医師や医療器具、馬を搬送する救急車などを用意した。

しかし到着した馬は重いけがを負っていることが分かり、助からないと判断して安楽死させたという。

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