宇宙ホテルの構想発表、27年のオープン目指す

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米カリフォルニア州の新興企業、ゲートウェー・ファウンデーションが宇宙空間に浮かぶホテルの建設構想を発表/Courtesy Gateway Foundation
写真特集:2027年宇宙の旅?、米企業が宇宙ホテルの構想発表

米カリフォルニア州の新興企業、ゲートウェー・ファウンデーションが宇宙空間に浮かぶホテルの建設構想を発表/Courtesy Gateway Foundation

(CNN) 宇宙空間に浮かぶ巨大な車輪のようなホテルの建設構想が発表された。2025年打ち上げ、27年の本格オープンを目指す。

米カリフォルニア州の新興企業、ゲートウェー・ファウンデーションが開業を予定するホテルは、ドイツ生まれのロケット技術者ヴェルナー・フォン・ブラウン博士にちなんで「フォン・ブラウン・ステーション」と名付けられている。

巨大な車輪のような形状をした宇宙ホテル「フォン・ブラウン・ステーション」/Courtesy Gateway Foundation
巨大な車輪のような形状をした宇宙ホテル「フォン・ブラウン・ステーション」/Courtesy Gateway Foundation

同博士はナチス・ドイツのミサイル開発にかかわり、戦後は米国のアポロ計画に参加した人物。ホテルは同博士が60年ほど前に描いたデザインと同じく、遠心力で人工的に重力をつくり出すように設計されていることから、同社のメンバーが多数決でこの名を選んだ。

車輪型のホテルは24のモジュールで構成され、最大450人まで収容できる。館内はSF映画のように無機質な空間ではなく、カーペット敷きの客室やシックなバーなど、どこか地上を思わせるデザインだ。

宇宙ならではのアクティビティーも用意する。ホテルの中は地上より重力が小さく、高く飛んだり、重い物を持ち上げたりすることができるので、ひと味違ったバスケット・ボールなどが楽しめる。

ホテルを構成するモジュールの拡大画像/Courtesy Gateway Foundation
ホテルを構成するモジュールの拡大画像/Courtesy Gateway Foundation

同社が目指すのは、初めてで珍しいからというだけでなく、宇宙滞在を楽しみたいという需要にこたえられるホテル。ごみを一切出さず、全てをリサイクルする「環境にやさしい」システムも魅力のひとつだ。

ただし、低重力の環境が長期滞在スタッフの体に及ぼす影響など、研究するべき課題はまだ残っている。

客室のイメージ図/Courtesy Gateway Foundation
客室のイメージ図/Courtesy Gateway Foundation

地上での建設作業は来月1日から始まるという。

同様の宇宙プロジェクトとしては米新興企業オライオン・スパンが今年、定員12人の高級ホテルを22年にオープンする計画を発表していた。

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