新たな恒星間天体か?、太陽系に接近中の彗星発見

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
太陽系外から飛来したとみられる彗星をNASAなどの機関が観測した/Canada-France-Hawaii Telescope/NASA

太陽系外から飛来したとみられる彗星をNASAなどの機関が観測した/Canada-France-Hawaii Telescope/NASA

(CNN) 太陽系外から初めて飛来した恒星間天体「オウムアムア」の発見から2年近く。米航空宇宙局(NASA)はこのほど、新たな恒星間天体とみられる彗星(すいせい)が接近中だと明らかにした。

彗星は先月30日、ゲナディー・ボリゾフ氏がクリミアにある天文台で最初に発見。その後、NASAジェット推進研究所のシステムでも太陽系外から来た天体である可能性が示され、NASAや欧州宇宙機関(ESA)の地球近傍天体研究施設で研究者が追加観測を行った。

この天体に付けられた名称は「C/2019 Q4(ボリゾフ)」。太陽系外を出発点とすることが正式に確認されたわけではないが、観測のチャンスはすぐに訪れそうだ。

天体は太陽系内部に向けて移動中で、来月26日に太陽系に入る予定。現在地球から望遠鏡で観測すると、太陽に近い位置に見える。プロ用の望遠鏡なら数カ月にわたり観測できる見通し。

地球には約3億600万キロの距離まで接近する。現在は太陽から4億2000万キロの位置にあり、太陽最接近は12月8日になる見通し。

NASA地球近傍天体研究センターのダヴィデ・ファルノッキア氏によると、彗星の現在のスピードは時速約15万キロと、この距離にある通常の太陽周回天体をはるかに上回るという。

直径は約1.9~16キロとみられている。今後の観測でサイズや自転周期、進路も明らかになりそうだ。

「宇宙」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]