絶滅危機のウミガメ保護へ、モルディブの高級リゾートで進む取り組み

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センターではリハビリが必要なカメなどを世話している

センターではリハビリが必要なカメなどを世話している

フォー・シーズンズ・ランダー・ギラーヴァルのマリーン・ディスカバリー・センター内にあるウミガメ専用のリハビリセンターは、地元の環境保護団体リーフスクレイパーズ(前シーマーク)の協力で創設され、これまでに約170匹のウミガメを救ってきた。イービー同様、他のウミガメたちもゴーストネットによってひれ足を失うなどしていた。

この約170匹の中にはフォー・シーズンズ・ランダー・ギラーヴァルが行っている「ヘッド・スタート」プログラムの一環として、地元の人々によって同リゾートに持ち込まれた孵化(ふか)したばかりの幼いカメも含まれている。このプログラムでは、健康なウミガメがかえると、卵を持ち込んだ人は少額の報酬を受け取れる。

マリンセンターの飼育員らは、カメが1歳になり、体重が4~5キロになるまで面倒を見る。そしてカメが野生で生きられるだけの強さを身につけると海に放す。

同リゾートは、野生に返せないカメたちを世話してくれる動物園を探す「フライング・タートルズ」プログラムも行っている。

ウミガメ救済プログラム全体を監督しているのは、モルディブに20年近く住むリーフスクレイパーズの創設者トーマス・ル・ベール氏だ。ル・ベール氏は、現在彼らが行っている取り組みは「焼け石に水」との見方を示す。

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