EU、10代向けに無料の鉄道パス計画 帰属意識高揚狙う

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ドイツ・スイス国境の山間部を走り抜けるミッテンヴァルト線

ドイツ・スイス国境の山間部を走り抜けるミッテンヴァルト線

ロンドン(CNNMoney) 欧州連合(EU)は6日までに、加盟国の男女住民が18歳に達した際、407ユーロ(約4万7200円)相当の「鉄道パス」を無料で贈り、域内各地の旅行を勧める計画を検討していることを発表した。

パスの有効期間は最長で1カ月間。EUの行政執行機関である欧州委員会で運輸問題を統括するビオレタ・ブルツ委員が明らかにした。計画実施のための調整作業がまだ必要としながらも、試験事業として実施する可能性にも言及した。

この計画の提唱者らは、若者に欧州大陸内を旅行させて新たな発見を促し、友人を見付ける機会を与えることはEUの支持者を増やすことにつながると期待している。

EUは現在、経済低迷や難民流入問題、英国の離脱決定など組織の存立を脅かす難問に直面している。多数の加盟国では若年層の失業率が高止まりし、多数が就労出来ない苦境にある。

10代男女を対象にしたEUへの所属意識を高揚させるための事業はこの他にもあり、学生が選んだ域内などの大学に1〜2学期の間の就学を認める交流計画も実施され、高い成果を挙げている。

この計画は事業に参加する34カ国が対象で、生活費や旅費などに充てられる少額の奨学金制度もある。2013〜14年の学期でこの事業に加わった学生は27万人以上に達するという。

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