ドイツ情報機関、米国務長官の電話を「意図せず」傍受

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クリントン前米国務長官。独情報機関が「偶然」通信を傍受したという

クリントン前米国務長官。独情報機関が「偶然」通信を傍受したという

(CNN) ドイツのメディア各社は、同国の情報機関、連邦情報局(BND)が米国務長官の電話を傍受していたと報じた。

ドイツは数カ月前、同国の政治家の電話が盗聴されていたとして、米国に抗議していた。米国務省は17日、この問題についてのコメントを避けた。

南ドイツ新聞やシュピーゲル誌によると、BNDは2012年、米政府専用機に乗っていた米国のクリントン前国務長官の電話を「偶然」傍受した。13年にはさらに、ケリー国務長官の衛星電話を傍受したとされる。

ドイツ政府関係者は、電話は意図せず傍受したもので、米政治家の電話を盗聴する活動の一環として行ったわけではないと釈明。傍受した通話記録は破棄されたという。

南ドイツ新聞などの報道は、ドイツの情報要員が米中央情報局(CIA)に機密情報を提供していたとされる事件の記録に基づいている。この要員は、機密文書少なくとも218件をCIAに提供したとして7月に逮捕された。

シュピーゲル誌はまた、ドイツがトルコや北大西洋条約機構(NASA)に対するスパイ活動も行っていたと報道。その事実を裏付ける文書も確認したとしている。

ドイツと米国の間では、ベルリンでCIAの活動を仕切っていた人物が国外退去を命じられるなど、情報収集活動を巡って関係が悪化している。

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