米兵8人が東電を提訴、「虚偽説明で被ばく」と主張

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(提供:東京電力)

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(CNN) 東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所の事故で被災地に救援物資を届けた米海軍艦の乗員8人が、東京電力の虚偽の説明によって被曝し健康を害したとして、損害賠償を求める訴えを米カリフォルニア南部地区連邦地裁に起こした。

訴えを起こしたのは、米航空母艦「ロナルド・レーガン」に乗務していた5500人中の8人。福島第1原発から放出された放射線を浴びた結果、健康を害したと主張している。

訴状は21日に提出され、原告1人当たり1000万ドルの損害賠償や、3000万ドルの懲罰的賠償などを求めた。当時妊娠していた1人については子どものための損害賠償も請求した。

原告側のポール・ガーナー弁護士によると、8人のうち1人は直腸からの出血があり、残る7人は甲状腺に問題があるという。同弁護士は「日本政府は福島第1原発の炉心溶融についてうそをつき続け、米海軍艦や乗員が被ばくする危険はなく、すべてコントロールできており、自分たちを信じて欲しいと言い続けた」と主張。米海軍は「健康と安全性に関する(東京電力の)虚偽説明」を頼った結果、事実に反して安全だと信じ込まされたと語った。

訴状ではさらに、東電が適切な検査を怠り、詐欺的な業務を行ったなどと訴えている。

東電広報は、まだ訴状を受け取っていないためコメントできないと話している。

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