グレートバリアリーフで大規模な白化現象 豪当局が確認

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グレートバリアリーフで2016年に起きた白化現象(資料写真)=オーストラリア/ Kyodo/Getty Images/File

グレートバリアリーフで2016年に起きた白化現象(資料写真)=オーストラリア/ Kyodo/Getty Images/File

(CNN) オーストラリアにある世界最大のサンゴ礁、グレートバリアリーフで大規模な白化現象が起きている。グレートバリアリーフ海洋公園局が8日に確認した。白化現象は世界の気候危機やエルニーニョ現象によって引き起こされた海水温の急激な上昇が原因とされる。

グレートバリアリーフで大規模な白化現象が確認されたのはこれで7回目。2016年以降の8年間で5回目の発生だった。

グレートバリアリーフ海洋公園局とオーストラリア海洋科学研究所は、同海洋公園の3分の2の範囲を上空から調査した。その結果、グレートバリアリーフ全域で大規模な白化現象が起きていることを確認した。

こうした白化現象の進行は、この1年の間に世界各地のサンゴ礁でも伝えられていた。

34万5000平方キロメートルの広大な範囲に広がるグレートバリアリーフは、1500種以上の魚や411種のサンゴが生息する海洋生物の宝庫。しかし海水温の上昇に伴ってサンゴの白化に拍車がかかり、今年は記録的なエルニーニョ現象によって海水温がさらに上昇した。

「気候変動はオーストラリアのグレートバリアリーフのみならず、世界中のサンゴ礁に最大のリスクをもたらす」「この惑星と、ここで暮らす動物たち、サンゴ礁観光で生計を支える6万4000人のために、この美しいサンゴ礁が生き延びられる最大限のチャンスを与えなければならない」。タニヤ・プリバセック環境相はビデオ声明の中でそう訴えた。

公園局によると、沿岸部から沖合にかけて300以上のサンゴ礁を上空から調査した結果、ほとんどのサンゴ礁で、浅瀬のサンゴの白化が広がっていることが分かった。白化の程度や深さを調べるために、水中の調査も続けられている。

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