ISSに半年滞在の飛行士4人、スペースXの宇宙船で帰還
ニューヨーク(CNN Business) 国際宇宙ステーション(ISS)に約半年間滞在した飛行士らが米東部時間8日夜(日本時間9日午後)、米スペースXの宇宙船クルードラゴン2号で地球に帰還した。
クルードラゴンは4月に飛行士らをISSに運んでから、連結されたまま待機していた。8日午後2時すぎにISSを出発し、9時間近くかけて地球の大気圏に到達。突入後にパラシュートを展開し、同午後10時半ごろメキシコ湾に着水した。
複数の船がこれを待ち受け、NASAのシェーン・キンブロー、メーガン・マッカーサー両飛行士、欧州宇宙機関(ESA)のトマ・ペスケ飛行士と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦飛行士を迎えた。
NASAの配信を通し、キンブロー飛行士が着水直後に「地球はいいな」と話す声が聞こえた。
クルードラゴン2号では先日、トイレの故障が発覚。飛行士らは搭乗中、トイレなしで過ごすことを余儀なくされた。
国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した4人の宇宙飛行士/Aubrey Gemignani/NASA
ISSに交代要員を運ぶクルードラゴン3号は天候不順に続き、飛行士1人の「軽微な医療上の問題」により出発が延期されている。NASAは先週、早ければ10日の出発に向けて問題は解決するとの見通しを示した。