カンボジアで新種の鳥発見、首都の建設現場で

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カンボジアで新種の鳥類を発見=WCS提供

カンボジアで新種の鳥類を発見=WCS提供

(CNN) カンボジアの首都プノンペン市街の建設現場で、新種の鳥が見つかった。野生生物保護団体WCSの研究者らが27日までに発表した。人口が密集する大都市圏で未知の種が見つかるのは珍しいという。

この鳥はスズメの仲間のミソサザイほどの大きさで、頭部は赤茶色、のどの部分は黒っぽい色、胴体部分は灰色をしている。カンボジアにのみ生息する固有種で、「カンボジアサイホウチョウ」と命名された。

発見のきっかけは、WCSのメンバーが建設現場で撮影した写真だった。写真の鳥は、沿岸部に生息する別の種類のサイホウチョウに似ていたが、異なる特徴を持っていたことからさらに調べた結果、これまで知られていない新種だったことが判明した。

その後、プノンペン郊外の河川に面した低木地で大量に生息しているのが見つかったという。

まだ個体数は多いものの、生息地は縮小しつつあるといい、WCSは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで準絶滅危惧種に指定するよう働きかけている。

都市圏でこれほどの数が生息しながらこれまで確認されていなかった理由について、鳥類専門誌の「フォークテイル」は、「生息地の低木地帯にいるほかの鳥たちがごくありふれた種類ばかりだったことから、バードウオッチャーや鳥類学者がほとんど関心を示してこなかった」と推察している。

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