中国大手銀行の前頭取に執行猶予付き死刑判決

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中国招商銀行の前行長(頭取)、田恵宇氏に、執行猶予2年付きの死刑判決が言い渡された/Costfoto/NurPhoto/AP/File

中国招商銀行の前行長(頭取)、田恵宇氏に、執行猶予2年付きの死刑判決が言い渡された/Costfoto/NurPhoto/AP/File

香港(CNN) 中国湖南省常徳市の中級法院(地裁)は5日、収賄やインサイダー取引の罪に問われた大手銀行、招商銀行の前行長(頭取)、田恵宇氏に、執行猶予2年付きの死刑判決を言い渡した。

中国の習近平(シーチンピン)国家主席は最近、大手金融機関や民間企業幹部による汚職の摘発を強化している。

田氏はさらに国営企業での地位を乱用し、株式取引に非公開の情報を利用し、内部情報を流出させた罪でも有罪となった。

判決によると、田氏は情報を入手できる特権を利用して、株式市場で違法に2.9億元(約60億円)を稼ぎ、個人と組織にローンや就職などの便宜を図った見返りに2.1億元の賄賂を受け取った。また、株式に関する内部情報を漏らして800万元を超える利益を得ていた。

田氏は30年以上にわたって中国の大手金融機関に勤務し、1990年代には経済界の大物だった王岐山・元国家副主席の秘書を務めた。

2013年に招商銀行の行長に就任したが、22年4月に更迭され、数日後に中国共産党の汚職監視機関、中央規律検査委員会の捜査対象となっていることが発表された。

同10月に党から追放されて逮捕され、その4か月後に起訴された。昨年11月に法廷で有罪を認めていた。

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