下落止まらない中国株、米大使館のSNSが不満のはけ口に

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中国株式市場は下落を続けている/Raul Ariano/Bloomberg/Getty Images

中国株式市場は下落を続けている/Raul Ariano/Bloomberg/Getty Images

香港(CNN) 中国で下落を続ける株式市場に業を煮やした投資家らが、在中国米大使館のSNSアカウントに不満をぶつけている。

中国株式市場は前週に続いて5日も続落。上海と深圳の株式市場に上場する約1800銘柄は10%以上も下落した。

米大使館が2日に中国大手SNSの「微博(ウェイボー)」に掲載したアフリカのキリン保護に関する投稿には、16万を超すコメントが寄せられた。ただし動物保護とは無関係なコメントが多数を占めた。

「米政府へ。どうか中国の株式投資家を救ってください」という書き込みもあった。

そうしたコメントの多くはその後、検閲によってかき消されたらしい。中国当局はこのところ、経済の低迷や市場の混乱を批判する投稿の検閲に力を入れている。

5日の上海総合指数は6日連続で下落し、終値は1%下げて4年ぶりの安値を付けた。前週は6.2%の下落で、1週間の下落幅としては2018年10月以来、最悪だった。

深圳成分指数は乱高下を繰り返し、終値は1.1%安だった。前週は8.1%下落していた。

インターネットユーザーが米大使館の微博アカウントに目を付けたのは、ほかに行き場がなかったためと思われる。例えば中国の市場規制当局のSNSはコメント欄が無効になっている。

中国の著名アナリストの一部は昨年以来、SNS利用を制限されている。これには中国の経済問題に関する発言能力を低下させる意図があるらしい。

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