ZARA広告、ガザの戦争を想起させると批判 キャンペーン撤回

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ZARAの店舗=11日、スペイン・バルセロナ/Albert Gea/Reuters

ZARAの店舗=11日、スペイン・バルセロナ/Albert Gea/Reuters

ロンドン(CNN) スペインのファストファッションブランド「ZARA」が打ち出した広告キャンペーンをめぐり、パレスチナ自治区ガザ地区で広がる死や破壊の光景を想起させると非難する声が上がり、キャンペーンが撤回される事態となった。

ジャケットの広告は今月ザラの公式SNSチャンネルに投稿されたもので、瓦礫(がれき)や裂けた漆喰(しっくい)、ビニールに包まれたマネキンがあしらわれている。モデルが白い布に包まれたマネキンを抱える写真もあり、SNSでは遺体を想起させると指摘する声が出た。

ZARAはCNNに寄せた12日の声明で、今回のキャンペーンについて「彫刻家のスタジオにある未完の彫刻の写真を提示している。職人技でつくられた衣服を芸術的な文脈で見せることのみを目的に制作されたものだ」と説明した。

そのうえで「残念ながら、一部の顧客は既に削除されたこれらの写真に不快感を覚え、制作時の意図とはかけ離れたものを見て取った」と指摘。「ZARAはこの誤解について遺憾に思っており、全ての方に改めて深い敬意を表明する」とした。

ZARAの広告写真の一枚/From Zara
ZARAの広告写真の一枚/From Zara

キャンペーンは今年7月に構想され、イスラム組織ハマスの戦闘員による10月7日のイスラエル襲撃が起きる前の9月に撮影が行われたという。ハマスの襲撃では約1200人が死亡。イスラエル国防軍(IDF)はその後、ガザ地区内の目標2万2000カ所を攻撃した。

ハマスが支配する保健省によると、一連の攻撃で少なくとも1万8205人が死亡し、4万9000以上が負傷した。

インスタグラムやティックトック、X(旧ツイッター)ではここ数日、ZARAのボイコットを呼び掛ける声が出ていた。

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